珍百人一首                   hyoushilogo2.gif (1530 バイト)


ジョーク・トピックの紅2点、Marke さんと tokotokoさんが百人一首の新(珍)解釈をしてくれました。

このユーモアとパロディの数々。どうぞお笑いください。

depreciationさん、sigonarazuさん、murasaki3さんもアシストしてくれました。

ただ感謝です。ありがとう。


Markeさん

家事捨てもわが名はいまだ主婦なりぬひとしれずこそ手抜きするなり

<恋すてふ我が名はまだき立ちにけりひとしれずこそ思ひそめしか>

これやこの食うも食わぬも帰られて知るも知らぬもあたふたのレジ

<これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬもあふさかの関>

トピのため惜しからざりし電話代安くもがなと思ひけるかな

<君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな>

腹を痛みのたうつ今朝のおのれのみくだして大食悔やむころかな

<風をいたみ岩うつ浪のおのれのみくだけて物をおもうころかな>

言うなればジョークのトピをおとづれてわれのくりやに秋風ぞ吹く

<ゆうされば門田の稲葉おとづれてあしのまろ屋に秋風ぞ吹く>

きりぎりす鳴きつる方を眺むれば虫追いのトコトコの姿ぞ見ゆる

<ほととぎす鳴きつる方を眺むればただありあけの月ぞのこれる>

はきすぎて茶色になりしくつしたの干したあとにも匂いかぐなり

<春過ぎて夏来にけらししろたへの衣ほすてふあまの香具山>

けふもまた負けてしまったタイガースいまいまし夜にひとり酒飲む

<あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む>

タコのいぼに吸い付かれはうろたえて離してくれよと腕をふりつつ

<田子の浦にうち出でてみれば白妙のふじのたかねに雪はふりつつ>

わが庵にいつも鳴きつる蛙ども声聞く時ぞ秋は食欲

<おくやまに紅葉ふみわけなく鹿の声聞く時ぞあきはかなしき>

しのぶれど音に出にけり我が気体誰ぞならしたと人の問ふまで

<しのぶれど色に出にけりわが恋はものやおもふと人の問ふまで>

*もう開き直った、高校生(だったような・・・)です!!!

秋の夜にまだかまだかと待ちわびる駅のいづこに大家のいるらむ

<夏の夜はまだ宵ながら明けぬるをくものいづこにつきやどるらむ>

ゆすられて身をば思わず起こしたがわれの眠りの惜しくもあるかな

<わすらるる身をば思わず誓ひして人のいのちの惜しくもあるかな>

裏の戸をたたく怪しい人は誰よくよくみればわが家人かな

<由良のとをわたるふなびとかじをたえゆくへも知らぬ恋のみちかな>

おやたいへん今朝の眠りの深ければまだゴミも出さずあわて走りぬ

<大江山いくののみちのとほければまだふみもみずあまのはしだて>

このごろは常にもがもがもがいてる百の宿題詰まって悲しき

<世の中は常にもがもななぎさこぐあまのをぶねの綱手かなしも>

寺篭りいよいよつらさまさりけるゴマメもクサヤも食えぬと思えば

<山里はふゆぞさびしさまさりける人めも草も枯れぬと思えば>

紙破り口もきかずに書いている金くれないと首くくるなど

<ちはやぶる神代もきかずたつたがわからくれないにみずくくるとは>

一億のほうびを出すと誰か言ひ乱れ乱れてわれを失う

<みちのくのしのぶもぢずりたれゆえに乱れそめにしわれならなくに>

うな重のすみのすみまでつつけどもあまりに少なし われの腹には

<浅茅生の小野のしのはらしのぶれどあまりてなどか人のこひしき>

ながらえばあの美男子も年老いて若しと見えても今は翁か

<ながらえばまたこの頃やしのばれむうしと見し世ぞ今はこひしき>

殿方の光とどかぬ腹の色したごころありと黒くかすむは

<ひさかたの光のどけき春の日にしづこころなく花の散るらむ>

あさがえりそっと入ったつもりだがあらわれたのは妻のすりこ木

<あさぼらけ宇治のかわぎりたえだえにあらわれわたる瀬々のあじろ木>

なぜさそふ地獄の門の閻魔様死に行くものはわが身なるかな

<花さそふあらしの庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり>

だれだろう短き足の太さまでまるでこの世のものとは思えず

<なにわがたみじかき葦のふしのまもあわでこの世をすぐしてよとや>

つくだにのまねして作るさそり焼きこれぞつまりはゴミとなりぬる

<つくばねの峰よりおつるみなの川恋ぞつもりて淵となりぬる>

このトピは増えにけりないもづるに我が歌つぎを考えせしまに

<花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに>

拳かため秋の野にいでて走り込む我が心には雪辱のちかひ

<君がため春の野にいでて若菜つむわがころもでに雪は降りつつ>

いま食ふと言わんばかりの大食らひありったけの餅を持ち出づるかな

<いま来むといひしばかりにながつきのありあけの月を待ちいづるかな>

天の原つひぞ流れぬ天の川いつきてみても けしからんかな

<みかの原わきて流るるいづみ川いつみきとてか恋しかるらむ>

いつの物誰も知らぬ古さとはこれぞ腐敗の香ににほひける

<ひとはいさ心も知らずふるさとは花ぞむかしの香ににほいける>

牛すじのいつまで煮てもかたければ力の限りに噛みしめるかな

<わすれじの行く末まではかたければ今を限りの命ともがな>

おかねなく浮世の民にたよるかなわが立つもとにあわれみの箱

<おほけなく浮世の民におほふかなわが立つそまにすみぞめの袖>

給与日は山の果てほど遠すぎてふところ寒くひもじかるべし

<みよしのの山の秋風さよふけてふるさと寒くころもうつなり>

ありあまる山のような腹ゆすり出たる人をわれはおそれる

<ありま山いなのささ原風ふけばいでそよ人をわすれやはする>

はずれ悔やみしばし呆けるたからくじそれでもいつかは当たるぞと思う

<瀬をはやみ岩にせかるるたき川のわれても末にあはむとぞ思う>

うっかりと他人の頭に脱毛剤はげになったらなおらぬものを

<うかりける人をはつせの山おろしはげしかれとはいのらぬものを>

読んでいてはじめのほうがおかしければむべ上の句を ジョークと言ふらむ

<吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を あらしといふらむ>

詫びたのに今また同じ借金取り身をかくしては逃げむとぞおもふ

<わびぬれば今はたおなじ難波なる身をつくしても逢はむとぞおもふ>

ここらかな探せや探せかくしもの置きわすれたるへそくりの箱

<こころあてに折らばや折らむはつしもの置きまどわせるしら菊の花>

あきれたのおらほの芋をみな食って我が家の鍋は空になりける

<秋の田の刈穂のいほのとまをあらみわがころもでは露にぬれつつ>

高いびきのおへそにさくら描いてみた遠山の金さんにてもにつかず

<高砂のおのえのさくらさきにけりとやまのかすみたたずもあならむ>

けふもまたアホかと思え歌三昧それよりほかにすることもなし

<もろとともにあはれとおもえ山桜はなよりほかに知る人もなし>

人を押し人に押されてけふもまた妻を思ふゆえに働くべき身かな

<ひともをし人もうらめしあぢきなく世を思ふゆえにもの思ふ身は>


ラブホテルふりかえりみればああ無情まさかの時に出でし妻かな

<あまの原ふりさけみればかすがなるみかさの山に出でし月かも>

この旅は服もとりかえず着たままでよごれてしみがここにあそこに

<この度はぬさもとりあへずたむけやまもみじのにしき神のまにまに>

これまではいとしくみえしあの子でもヒモ付きばかりこわきものはなし

<ありあけのつれなくみえしわかれよりあかつきばかり憂きものはなし>

真西むけば夕日に透けるわがかつら人に知られてかくすよしもなし

<なにしおはば逢坂山のさねかづら人に知られでくるよしもがな>

やすらはでやましきものをはよどけてうそぶくまでの時をかせぐなり

<やすらはで寝なましものをさよふけてかたぶくまでの月をみしかな>

よもすがら糸をたらしてみたけれどほんの雑魚さえつれなかりけり

<よもすがら物思ふころはあけやらでねやのひまさえつれなかりけり>

角煮だよ早く煮えてよ腹減ったさじもしゃもじもなめる思いを

<かくとだにえはやいふきのさしも草さしもしらじなもゆる思いを>

ももひきの古きをのきばにぶらさげてなほおぞましき眺めなりけり

<ももしきや古きのきばのしのぶにもなほあまりある昔なりけり>

なかなかにハシも持てない人ゆえに身をほぐしてやさかな食わすべき

<難波江のあしのかりねのひとよゆえ身をつくしてやこいわたるべき>

我が家は雨漏りすればおく皿の人こそしらねかわく間のなし

<我が袖は潮干にみえぬおき石の人こそしらねかわく間もなし>

来ぬ人をまって作る夕ごはんやくやさんまの黒くこげつつ

<来ぬ人をまつほのうらの夕なぎにやくやもしおの身もこがれつつ>

大急ぎ今日の我が家の夕飯はみそ汁ぞ妻のしるしなりけり

<かぜそよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりけり>


tokotokoさん

あいみてのにらめっこしましょアップップ昔はものを知らぬなりけり

<あいみての後の心にくらぶれば昔はものを思うざりけり>

昔は清らかだったから‥‥‥こんな私に誰がした。

あらざらむあの夜のことを思い出と今ひとに言い見栄をはるかな

<あらざらむこの世のほかのおもひでに今ひとたびの逢うこともがな>

少しぐらいの嘘は笑ってお許しを‥‥‥

小倉餡もみじ饅頭ところてん今ひとつだけ食べて待たなむ

<小倉山峰のもみじ葉心あらば今ひとたびのみゆき待たなむ>

きりぎりす鳴くやすぐさま集めきて衣を着せて天ぷらにせむ

<きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしきひとりかも寝む>

節約して老後に備えなくては。

めざし焼きて にひきを妻に分け与え雲がくれする夜逃げの日かな

<めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半の月かな>

わが庵は都のはずれ狸住む余を仲間かと狐言うなり

<わが庵は都のたつみしかぞ住む世をうじ山と人は言うなり>

そう言えば以前狐狸よりましとどなたかわたくしのことを・・・

汝が絡む心も知らず薄髪の乱れるほどもあらずと言えり

<長からむ心も知らず黒髪の乱れてけさは物をこそ思え>

私はまだ高校生よ。

立て同志いなばのうさぎ峰に追い松の木こうたで今からうたげ

<立ち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かば今帰り来む>

思い恋いさらに命もあげますとうなぎ食べては文つづるなり

<思いわびさても命はあるものを憂きにたへぬは涙なりけり>

だって見えないでしょ。(これは歌を詠む為に仕方なく・・・)

秋風にたなびく煙の絶えまよりもれ出づる芋の影のうれしさ

<秋風にたなびく雲の絶えまよりもれ出づる月の影のさやけさ>

わたくしどうしても食べ物の方に・・・・

朝ぼけてありあわせもの膳にだしよしこれでよし威張る連れ合い

毎朝ではございません

<朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪>

あくたがわ蜘蛛の垂れ糸ふとくせよおとめのすがたすべてすくわむ

<天つ風雲の通い路ふき閉じよをとめの姿しばしとどめむ>

あっりゃまあいいな笹餅数あるだいろんな人をよろこばせるっす

<有馬山猪名の笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする>

 笑わないでね、一生懸命に作ったんだからね。

世の中の道こそなかれ思い入る山の奥でも財布なくなる

<世の中よ道こそなけれ思い入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる>

住の江による年の波顔の波 恋の通い路夜だけにせむ

<住の江の岸に寄る波よるさへや夢の通ひ路人目よくらむ>

きびしさにベランダに出でてながむれば いづこも同じ蛍族かな

<さびしさに宿を立ち出でてながむれば いづこもおなじ秋の夕暮れ>

連帯の判など押さずばなかなかに人をも身をも恨みざらまし

<逢うことのたえてしなくはなかなかに人をも身をも恨みざらまし>


sigonarazuさん

はげ来つつひとり塗るよと生えるまでいかに久しく待つものと知る

*リアップでも効果が出るまで半年は辛抱らしい…

<嘆きつつひとり寝る夜の明くる間はいかに久しきものとかは知る> 

見せ場やな長嶋さんの背中にも脱いだぞ見たぞ数は変わらず

<見せばやな雄島のあまの袖だにも濡れにぞ濡れし色は変はらず>


blueshadow

夜をこめて 君が嘘寝を はかるとも 夜に大声の 咳はゆるさじ

ねたふりはしてもいいけど、それなら大声の咳もしないでねという拗ねた歌(笑)。

<夜をこめて鳥のそらねははかるともよに逢坂の関はゆるさじ>

セクハラの知事に物こそ悲しけれわが身ひとつの秋にはあらねど

<月見れば千々に物こそ悲しけれわが身ひとつの秋にはあらねど>

イニシャルもならぬ見よこの八百相撲疑惑九重ににほひぬるかな

<いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな>

あばずれといふべき人は多いぞよ、顔のいたづらヤマンバとなる

<哀(あはれ)ともいふべき人はおもほえで身のいたづらになりぬべきかな>


murasaki3さん

あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し予のひどいかもネタ

<あしびきの 山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む>

若乃花横綱かけて次出でぬと人にはつげぬ鈍(なま)の釣り押し

<和田のはら八十島(やそしま)かけてこぎ出でぬと人にはつげよあまの釣舟>

われの腹揉みイテテ見れば久方の雲ゐにまがふ白きあぶらみ

<和田の原こぎ出でて見れば久方の雲ゐにまがふ沖津白なみ>


depreciationさん

あれ食えば肥えるものとは知りながら猶やめられぬつまみ食いかな
   
<明けぬれば暮るるものとは知りながら猶恨めしき朝ぼらけかな>

あなた暇?さよう一人で住む家で行く予定ない今はどこにも

<淡路島かよふ千鳥の鳴く声にいく夜めざめぬすまの関守>

アラ至福お菓子の山がもう平ら食ったわ食ったわ試食のケーキ

<嵐吹く三室の山のもみぢ葉は龍田の川のにしきなりけり>

今、宇多田思えば育ち遠い国人に向かって言うはため口

<今はただ思ひ絶えなむとばかりを人づてならでいふよしもがな>

裏庭に干せぬパンツもあるものを子にまかせたらなぜか干してる

<恨みわびほさぬ袖だにあるものを恋に朽ちなむ名こそをしけれ>

音を聞くまたした君のその顔は危険だパンツがぬれもこそすれ

<音に聞くたかしの濱のあだ浪はかけじや袖のぬれもこそすれ>

傘さして渡した腕をおく肩の白きを見れば雪の聖夜か

<鵲(かささぎ)の渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける>

怒るにもいつもウキウキしているぞおい叱るべき奴はお前か

<心にもあらでうき世にながらへば恋しかるべき夜半(やは)の月かな>

そばつゆにカラシぶちまけそばの味ジーンとくるほど汗ぞ散りける

<白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける>

だしのもとは食べてもまるでわからねど名だけ言われて猶わからない

<瀧の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れて猶聞こえけれ>

玉緒のよ耐えてね耐えて長いこともたないほどの齢(よわい)でもある

<玉の緒よたえなばたえね永らへば忍ぶる事のよわりもぞする>

誰の顔知る人もないダサダサのブスがいつの間整形美人に

<誰をかもしる人にせむ高砂の松も昔の友ならなくに>

チキンいぶしサーモンいぶしチーズおきあれは今年のワインパーティ

<契りおきしさせもが露を命にてあはれ今年の秋もいぬめり>

千切ったな片側写真破り捨て奇声上げてる涙涙で

<契りきなかたみに袖をしぼりつつすゑの松山波こさじとは>

眺めてて月にはダンゴ欲しいもの似てる気もするわが顔かたち

<嘆けとて月やはものを思はするかこち顔なるわが涙かな>

春の夜に夢の彼女に腕枕甲斐なく立たん嘆き多けれ

<春の夜の夢ばかりなる手枕(たまくら)にかひなく立む(たたむ)名こそをしけれ >

おかき持ちお茶を持つ手のよう肥えて節は消えつつものすごく重い

<御垣守(みかきもり)衛士(ゑし)のたく火の夜はもえてひるは消えつつ物をこそ思へ>

紫の下ネタきいてまあ下品湯気立ち上るトコの頭に

<村雨の露もまだひぬまきの葉に霧たちのぼる秋の夕ぐれ>

やけぱちで茂雄の宿に忍び入り人には言えぬ盗み来にけり

<八重葎(やへむぐら)しげれる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり>

やだ革にカビのついたる白カビが情けないけどもう持てないね

<山川に風のかけたる柵(しがらみ)は流れもあへぬ紅葉なりけり>

 

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