ジョーク・トピックの紅2点、Marke さんと tokotokoさんが百人一首の新(珍)解釈をしてくれました。
このユーモアとパロディの数々。どうぞお笑いください。
depreciationさん、sigonarazuさん、murasaki3さんもアシストしてくれました。
ただ感謝です。ありがとう。
Markeさん
家事捨てもわが名はいまだ主婦なりぬひとしれずこそ手抜きするなり
<恋すてふ我が名はまだき立ちにけりひとしれずこそ思ひそめしか>
これやこの食うも食わぬも帰られて知るも知らぬもあたふたのレジ
<これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬもあふさかの関>
トピのため惜しからざりし電話代安くもがなと思ひけるかな
<君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな>
腹を痛みのたうつ今朝のおのれのみくだして大食悔やむころかな
<風をいたみ岩うつ浪のおのれのみくだけて物をおもうころかな>
言うなればジョークのトピをおとづれてわれのくりやに秋風ぞ吹く
<ゆうされば門田の稲葉おとづれてあしのまろ屋に秋風ぞ吹く>
きりぎりす鳴きつる方を眺むれば虫追いのトコトコの姿ぞ見ゆる
<ほととぎす鳴きつる方を眺むればただありあけの月ぞのこれる>
はきすぎて茶色になりしくつしたの干したあとにも匂いかぐなり
<春過ぎて夏来にけらししろたへの衣ほすてふあまの香具山>
けふもまた負けてしまったタイガースいまいまし夜にひとり酒飲む
<あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む>
タコのいぼに吸い付かれはうろたえて離してくれよと腕をふりつつ
<田子の浦にうち出でてみれば白妙のふじのたかねに雪はふりつつ>
わが庵にいつも鳴きつる蛙ども声聞く時ぞ秋は食欲
<おくやまに紅葉ふみわけなく鹿の声聞く時ぞあきはかなしき>
しのぶれど音に出にけり我が気体誰ぞならしたと人の問ふまで
<しのぶれど色に出にけりわが恋はものやおもふと人の問ふまで>
*もう開き直った、高校生(だったような・・・)です!!!
秋の夜にまだかまだかと待ちわびる駅のいづこに大家のいるらむ
<夏の夜はまだ宵ながら明けぬるをくものいづこにつきやどるらむ>
ゆすられて身をば思わず起こしたがわれの眠りの惜しくもあるかな
<わすらるる身をば思わず誓ひして人のいのちの惜しくもあるかな>
裏の戸をたたく怪しい人は誰よくよくみればわが家人かな
<由良のとをわたるふなびとかじをたえゆくへも知らぬ恋のみちかな>
おやたいへん今朝の眠りの深ければまだゴミも出さずあわて走りぬ
<大江山いくののみちのとほければまだふみもみずあまのはしだて>
このごろは常にもがもがもがいてる百の宿題詰まって悲しき
<世の中は常にもがもななぎさこぐあまのをぶねの綱手かなしも>
寺篭りいよいよつらさまさりけるゴマメもクサヤも食えぬと思えば
<山里はふゆぞさびしさまさりける人めも草も枯れぬと思えば>
紙破り口もきかずに書いている金くれないと首くくるなど
<ちはやぶる神代もきかずたつたがわからくれないにみずくくるとは>
一億のほうびを出すと誰か言ひ乱れ乱れてわれを失う
<みちのくのしのぶもぢずりたれゆえに乱れそめにしわれならなくに>
うな重のすみのすみまでつつけどもあまりに少なし われの腹には
<浅茅生の小野のしのはらしのぶれどあまりてなどか人のこひしき>
ながらえばあの美男子も年老いて若しと見えても今は翁か
<ながらえばまたこの頃やしのばれむうしと見し世ぞ今はこひしき>
殿方の光とどかぬ腹の色したごころありと黒くかすむは
<ひさかたの光のどけき春の日にしづこころなく花の散るらむ>
あさがえりそっと入ったつもりだがあらわれたのは妻のすりこ木
<あさぼらけ宇治のかわぎりたえだえにあらわれわたる瀬々のあじろ木>
なぜさそふ地獄の門の閻魔様死に行くものはわが身なるかな
<花さそふあらしの庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり>
だれだろう短き足の太さまでまるでこの世のものとは思えず
<なにわがたみじかき葦のふしのまもあわでこの世をすぐしてよとや>
つくだにのまねして作るさそり焼きこれぞつまりはゴミとなりぬる
<つくばねの峰よりおつるみなの川恋ぞつもりて淵となりぬる>
このトピは増えにけりないもづるに我が歌つぎを考えせしまに
<花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに>
拳かため秋の野にいでて走り込む我が心には雪辱のちかひ
<君がため春の野にいでて若菜つむわがころもでに雪は降りつつ>
いま食ふと言わんばかりの大食らひありったけの餅を持ち出づるかな
<いま来むといひしばかりにながつきのありあけの月を待ちいづるかな>
天の原つひぞ流れぬ天の川いつきてみても けしからんかな
<みかの原わきて流るるいづみ川いつみきとてか恋しかるらむ>
いつの物誰も知らぬ古さとはこれぞ腐敗の香ににほひける
<ひとはいさ心も知らずふるさとは花ぞむかしの香ににほいける>
牛すじのいつまで煮てもかたければ力の限りに噛みしめるかな
<わすれじの行く末まではかたければ今を限りの命ともがな>
おかねなく浮世の民にたよるかなわが立つもとにあわれみの箱
<おほけなく浮世の民におほふかなわが立つそまにすみぞめの袖>
給与日は山の果てほど遠すぎてふところ寒くひもじかるべし
<みよしのの山の秋風さよふけてふるさと寒くころもうつなり>
ありあまる山のような腹ゆすり出たる人をわれはおそれる
<ありま山いなのささ原風ふけばいでそよ人をわすれやはする>
はずれ悔やみしばし呆けるたからくじそれでもいつかは当たるぞと思う
<瀬をはやみ岩にせかるるたき川のわれても末にあはむとぞ思う>
うっかりと他人の頭に脱毛剤はげになったらなおらぬものを
<うかりける人をはつせの山おろしはげしかれとはいのらぬものを>
読んでいてはじめのほうがおかしければむべ上の句を ジョークと言ふらむ
<吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を あらしといふらむ>
詫びたのに今また同じ借金取り身をかくしては逃げむとぞおもふ
<わびぬれば今はたおなじ難波なる身をつくしても逢はむとぞおもふ>
ここらかな探せや探せかくしもの置きわすれたるへそくりの箱
<こころあてに折らばや折らむはつしもの置きまどわせるしら菊の花>
あきれたのおらほの芋をみな食って我が家の鍋は空になりける
<秋の田の刈穂のいほのとまをあらみわがころもでは露にぬれつつ>
高いびきのおへそにさくら描いてみた遠山の金さんにてもにつかず
<高砂のおのえのさくらさきにけりとやまのかすみたたずもあならむ>
けふもまたアホかと思え歌三昧それよりほかにすることもなし
<もろとともにあはれとおもえ山桜はなよりほかに知る人もなし>
人を押し人に押されてけふもまた妻を思ふゆえに働くべき身かな
<ひともをし人もうらめしあぢきなく世を思ふゆえにもの思ふ身は>
ラブホテルふりかえりみればああ無情まさかの時に出でし妻かな
<あまの原ふりさけみればかすがなるみかさの山に出でし月かも>
この旅は服もとりかえず着たままでよごれてしみがここにあそこに
<この度はぬさもとりあへずたむけやまもみじのにしき神のまにまに>
これまではいとしくみえしあの子でもヒモ付きばかりこわきものはなし
<ありあけのつれなくみえしわかれよりあかつきばかり憂きものはなし>
真西むけば夕日に透けるわがかつら人に知られてかくすよしもなし
<なにしおはば逢坂山のさねかづら人に知られでくるよしもがな>
やすらはでやましきものをはよどけてうそぶくまでの時をかせぐなり
<やすらはで寝なましものをさよふけてかたぶくまでの月をみしかな>
よもすがら糸をたらしてみたけれどほんの雑魚さえつれなかりけり
<よもすがら物思ふころはあけやらでねやのひまさえつれなかりけり>
角煮だよ早く煮えてよ腹減ったさじもしゃもじもなめる思いを
<かくとだにえはやいふきのさしも草さしもしらじなもゆる思いを>
ももひきの古きをのきばにぶらさげてなほおぞましき眺めなりけり
<ももしきや古きのきばのしのぶにもなほあまりある昔なりけり>
なかなかにハシも持てない人ゆえに身をほぐしてやさかな食わすべき
<難波江のあしのかりねのひとよゆえ身をつくしてやこいわたるべき>
我が家は雨漏りすればおく皿の人こそしらねかわく間のなし
<我が袖は潮干にみえぬおき石の人こそしらねかわく間もなし>
来ぬ人をまって作る夕ごはんやくやさんまの黒くこげつつ
<来ぬ人をまつほのうらの夕なぎにやくやもしおの身もこがれつつ>
大急ぎ今日の我が家の夕飯はみそ汁ぞ妻のしるしなりけり
<かぜそよぐならの小川の夕暮れはみそぎぞ夏のしるしなりけり>
tokotokoさん
あいみてのにらめっこしましょアップップ昔はものを知らぬなりけり
<あいみての後の心にくらぶれば昔はものを思うざりけり>
昔は清らかだったから‥‥‥こんな私に誰がした。
あらざらむあの夜のことを思い出と今ひとに言い見栄をはるかな
<あらざらむこの世のほかのおもひでに今ひとたびの逢うこともがな>
少しぐらいの嘘は笑ってお許しを‥‥‥
小倉餡もみじ饅頭ところてん今ひとつだけ食べて待たなむ
<小倉山峰のもみじ葉心あらば今ひとたびのみゆき待たなむ>
きりぎりす鳴くやすぐさま集めきて衣を着せて天ぷらにせむ
<きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしきひとりかも寝む>
節約して老後に備えなくては。
めざし焼きて
にひきを妻に分け与え雲がくれする夜逃げの日かな
<めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半の月かな>
わが庵は都のはずれ狸住む余を仲間かと狐言うなり
<わが庵は都のたつみしかぞ住む世をうじ山と人は言うなり>
そう言えば以前狐狸よりましとどなたかわたくしのことを・・・
汝が絡む心も知らず薄髪の乱れるほどもあらずと言えり
<長からむ心も知らず黒髪の乱れてけさは物をこそ思え>
私はまだ高校生よ。
立て同志いなばのうさぎ峰に追い松の木こうたで今からうたげ
<立ち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かば今帰り来む>
思い恋いさらに命もあげますとうなぎ食べては文つづるなり
<思いわびさても命はあるものを憂きにたへぬは涙なりけり>
だって見えないでしょ。(これは歌を詠む為に仕方なく・・・)
秋風にたなびく煙の絶えまよりもれ出づる芋の影のうれしさ
<秋風にたなびく雲の絶えまよりもれ出づる月の影のさやけさ>
わたくしどうしても食べ物の方に・・・・
朝ぼけてありあわせもの膳にだしよしこれでよし威張る連れ合い
毎朝ではございません
<朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪>
あくたがわ蜘蛛の垂れ糸ふとくせよおとめのすがたすべてすくわむ
<天つ風雲の通い路ふき閉じよをとめの姿しばしとどめむ>
あっりゃまあいいな笹餅数あるだいろんな人をよろこばせるっす
<有馬山猪名の笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする>
笑わないでね、一生懸命に作ったんだからね。
世の中の道こそなかれ思い入る山の奥でも財布なくなる
<世の中よ道こそなけれ思い入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる>
住の江による年の波顔の波 恋の通い路夜だけにせむ
<住の江の岸に寄る波よるさへや夢の通ひ路人目よくらむ>
きびしさにベランダに出でてながむれば いづこも同じ蛍族かな
<さびしさに宿を立ち出でてながむれば いづこもおなじ秋の夕暮れ>
連帯の判など押さずばなかなかに人をも身をも恨みざらまし
<逢うことのたえてしなくはなかなかに人をも身をも恨みざらまし>
blueshadow
夜をこめて 君が嘘寝を はかるとも 夜に大声の 咳はゆるさじmurasaki3さん
あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し予のひどいかもネタ <あしびきの 山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む> 若乃花横綱かけて次出でぬと人にはつげぬ鈍(なま)の釣り押し <和田のはら八十島(やそしま)かけてこぎ出でぬと人にはつげよあまの釣舟> われの腹揉みイテテ見れば久方の雲ゐにまがふ白きあぶらみ <和田の原こぎ出でて見れば久方の雲ゐにまがふ沖津白なみ>depreciationさん
あれ食えば肥えるものとは知りながら猶やめられぬつまみ食いかな