ジョーク92                                                                              hyoushilogo2.gif (1530 バイト)

4551.「初リポート」

リンダは地方紙のリポーターとして職についた。

初仕事の日に編集長に呼ばれた。

「名前、名前だよ」編集長は言った。「関係者全員の名前がないと記事は完璧とは

いえないよ」

リンダは、きっとうまくやりますからと彼に言った。

彼女の最初の仕事は地元の災害についての記事を書くことだった。

彼女は数時間後に帰ってきて、こんなリポートを提出した。

『火曜の晩に当地域の3軒の農家が激しい雷雨の被害にあった。ホレイス夫妻は納屋が

火事になったと報告している。マイケル・アーリントンは激しい嵐により木が何本か倒れたと

述べた。フレッド・モースも、3匹の牛が雷に撃たれたと報告した。名前は、ベッシー、エルシー、

バーサである』

4552.「睡眠薬」 とどさん

<眠れずに 睡眠薬を せがんでる 患者に吾の 睡魔あげるわ>
      
深夜勤看護婦

4553.「酔っぱらい」

明け方まで飲んだくれていた男がふらふらと歩いていた。

公園までくると、若い男が腕立て伏せをしていた。

酔っぱらいは男に声を掛けた。

「女はどこへいったんだ」

4554.「アリアス」

アリアスの阪神入団が決まった。

得点圏打率が低く、チャンスに弱いこの助っ人に対し星野監督

は手を打つと明言している。

アリアスの打席で、ランナーがいる場合、盗塁などでわざと

アウトにしてランナーをいない状態にすることを考えているとか。

4555.「もっと楽しく」

トムが親友のボブに言った。

「オレどうやら君の奥さんのエレンに惚れてしまったみたいだ」

「そうか、エレンは美人だからな。どうだい、今日のゴルフで勝ったほうがエレンを

抱くというのは?」

「ほんとか? いいのかい?」

「うん。でもそれだけじゃ面白くない。ゴルフに勝った方に10ドルってのはどう?」

4556.「警備保障」 Masa Shinboriさん

ある家に強盗が押し入って色々と物を盗んでいったそうです。

で,テレビの報道番組でその被害者の自宅がテレビに映されました。

そのお宅の玄関にはデカデカと某警備会社のステッカーが貼ってありました。

その警備会社に入っていても強盗に押し入られてしまうんですね。

その某警備会社の社内では話題になっていたかも知れません。

4557.「あいこ」 kazuさん

記者「殿下、赤ちゃんの扱いは、妃殿下とどちらが、おじょうずですか?」

殿下「あいこ」

4558.「ファーストクラス」

間違えて、ファーストクラスとエコノミーを隔てるカーテンを開けたことがあります。

そこは、離陸前から飲み物サービスあり、シートが違う、器が違う、サービスが違う・・・

みたいな山口百恵の歌の世界でした(笑)。

スチュワーデスもバニースタイルでサービスしていました(嘘(笑))。

4559.「イチローと弓子の会話」

「ただいま」

「あなた、とうとうやったわね。TVで見たわよ。立派だったわ」

「ああ、7回にね」

「それでこそ大リーガーよ。今までどうしてもできなかったことがやれたものね」

「うん、これからもやるよ」

「でも、恥かしそうにしないでもうすこし大胆にやったら。グラウンドにツバを吐くことくらい」

4560.「イチローと弓子の会話2」

「ただいま」

「おかえりなさい。あなた規定打席不足のラミレスを抜いてとうとう首位打者ね。おめでとう」

「一喜一憂はまわりがすることで、ボクがすることじゃない。人との比較なんて・・・

規定打席ってなに?ラミレスって誰? 結果よりプロセスの方が大切なんだ。

ある程度自分の力を出せたことに満足はしているよ。首位打者やMVPもボクの

目標にはなりえないよ。ボクの内側にある荒野こそボクを駆り立てるんだ・・」

「あなた! なにわけのわからないことを言ってるの? ここはお家なのよ」

「ああそうか。ラミレスは今3割7分2厘4毛だけど、ケガで休んで規定打席が

たりなくなったからね。規定打席? 試合数X3.1だよ。彼はしばらく復帰できないと思うよ。

う〜れしいな、うれしいな。『荒野』はよかったでしょ。

お願いだから明日言う言葉を今から考えてよ」

「ご飯は?」

「空腹かどうかは人が決めることじゃない。飢えを満たすにはプロセスが・・・」

「あなたはどうして普通の人みたいにお腹が空いたって言えないの?」

4561.「かかりつけ」 とどさん

<「かかりつけ」 カルテをみたら 5年ぶり>

......夜中に起こされた当直医


4562.「「ビバ!老人 --- 年をとると」とどさん

=== 年をとるとこんなにステキなことが! ===

ロリコン野郎に狙われない

秘密を友達にもらしても大丈夫。友達もみんな覚えていない

人命救助に海に飛び込まなくても、誰も責めない

夜の8時以降の電話は「起こしてしまいました?」とみんな気づかう

「オッサンくさい」「オバンくさい」と言われなくなる

病気の話で何時間でも場をもたせられる

一晩中パーティをやっても隣人は気づかない

頭より耳に毛がふさふさ

電車でチカンにあわない

隣の家の騒音で眠れない、なんてことがない

天気予報を見なくても、関節の痛みで天気がわかる

いま服を買えば、古くなって擦り切れたりすることは二度とない

4564.「新手のサギ」

ある会社が輸入ものハードコア・ポルノビデオの通販の広告を新聞にだした。

価格はそれほど高くなかったので、大勢の人が送金してきた。

数週してから、会社は現行法のもとではこのビデオは

法に抵触する可能性があり、起訴をまぬがれないので、

販売を取りやめる、と通知してきた。

会社は銀行払い小切手で返金するから、銀行で金を

受けとってほしいと書いてあった。

しかし会社の名前のせいで、銀行で金を受け取る勇気の

ある客はほとんどいなかったそうだ。

通販会社の名前は「The Anal Sex and Fetish Perversion Company」

4565.「裏話」 meganezaruさん

帰省時に乗った飛行機の「寄席チャンネル」から

現・落語協会会長の、圓歌師匠が歴代の会長を歴任した、諸先輩方のエピソードを

語るもの。

「まあ、あたしなんか今まで、落語協会の会長をする人には、ロクなシトがいないと

思っていたん ですがね…このあたしがなっちゃった」

「今まで、いろんな先輩がいらっしゃいましたけど、志ん生って人は最強ですね。

何しろあのシトは、ベロンベロンに酔ったまま楽屋に来て、そのまま高座に上がっちまうんです。

でもって「えー、毎度馬鹿馬鹿しいお話を…」って、挨拶したままこう、グーッと寝ちまって。

慌てて、二つ目連中が起こそうとしたら客席から「寝かしてやれっ」

それで、そのままにしていたら次第に客席にいびきが響き始めて。これじゃ仕方ないってんで

出囃子をテケテンテン…ってやって幕を下ろそうとしたら、はっと気づいて「お後がよろしいようで」

って、そのまま(高座を)降りちゃってね。何一つ噺をしないで降りたシトは、師匠くらいですよ。

「よく、噺家は喉を一度つぶすくらいじゃないとダメだって、言われますがね。あたしが若い頃は

噺家ってのは、ただ高座ででけえ声を張り上げりゃいいってもんじゃないって、言われましてね。

 (次に何が言いたいのか分かった、一部の客から忍び笑いがもれる)

 それが、今じゃ高座に上がったとたんに「チャンラ〜ッ」って、大声上げる奴がいてね…

 (客席、爆笑)

 いえ、誰ってわけでなくてね。ええ、こん平って言うんですがね」

4566.「裏話2」 meganezaruさん

「大体、落語家なんて職業は学校が嫌い、勉強が嫌いって奴が、中学の頃から噺家に

師事して
なるものだって、相場は決まっていたんですがねぇ…今じゃ、どこもかしこも大学出た奴が

落語家になってる。噺家なんて、大学でてまでなる職業じゃないっての」

「いつの頃からか、寄席にいらしたお客さんを、二つ目連中がその様子を見てね。

例えば、足を怪我されていて松葉杖ついていらっしゃるお客がいると、楽屋の入口に

「足の悪いお客がいらっしゃいます」って張り紙するんです。すると、こっちは足に関する

噺を控える。腕の骨折ったかしてこうやって吊っている方がいると「手の悪いお客が…」とくる。

すると、こっちは手に関する噺はしないって具合です。

ある時、入口に「頭のお悪いお客がいらっしゃいます」って…こっちはええっ?と思ったね。

どういう基準で「頭が悪い」なんて…ともかく(高座に)上がって様子を見ようと出てって

こうやって頭を下げて、顔を上げたら…客席の真ん中へんに、頭を包帯でぐるぐる巻いた

お客さんが座っててね…(客席、爆笑)ああいうのは、頭に怪我されているって書くんで…

そん時、ああ言う風に書いたのがこぶ平でしてね…(客席、大爆笑)」

4567.「老姉妹」

92歳、94歳、96歳の年老いた3姉妹が一緒に住んでいた。

ある日もっとも年老いた姉が風呂に湯を入れ、バスタブに片足を

入れたまま動きを止め、階下の姉妹に呼びかけた。

「私ってバスタブに入ろうとしてたのかしら、それとも出ようとしてるのかしら?」

真ん中の老女が助けに2階に上がろうとして動きを止め階下に呼びかけた。

「私、上がろうとしてたのかしら、それとも降りようとしてるのかしら?」

キッチンテーブルでお茶を飲んでいた一番下の妹が言った。

「私が行ってあげるわ。ボケにも困ったもんだわ」

妹はそう言いながらテーブルを指でコツコツとたたいた。

彼女は立ちあがって、固まってしまった。

「すぐ行くわ。でも、玄関にノックが・・、誰か来たようだから」

4568.「グループ療法」

精神科医が3組の若い母親とその小さな子供たちで

グループ療法を行っていた。

彼がまず話しはじめた。

「あなた方には『執着』心があり、それが心身症を引き起こすのです」

彼は最初の母親にむかって言った。

「あなたの『執着』は食べることです。娘さんの『キャンディ』

という名前をみればわかりますよ」

彼は次の母親に言った。「あなたの『執着』はお金です。

娘さんの『ペニー』

という名前をみればわかりますよ」

そのとき、3番目の母親が息子の手を取って立ち上がり、

息子にささやいた。

「さあ帰るのよ、ディック」

4569.「居場所」 kufu kufuさん

出先で携帯電話が鳴った。

「おう!よくここが分かったな」

4570.「関係」 Markeさん

目が不自由な義母に替わって役所への書類に代理人として記入しました。

”代理人との関係”・・・

「険悪」

4571.「理想の女房」

ある女性の話、

私の妹がアパートの前の通りで新車を洗っていると、

車が一台ゆっくりと通り過ぎていった。

数分後、その車がまたやってきたので、道でもきくのかと思い、

妹は顔を上げた。

「あなたは、結婚なさっておいでですか?」と男が尋ねた。

「ええ、まあ、してますけど」と妹。

「それは残念です」と男は首を振りながら言った。

「車を洗うような女房がほしいと、ずっと前から思っていたものですから」

4572.「超〜」

1997年慶応中等部の入試問題(読売新聞による)。

【問い】「超」の使い方で正しいものを選びなさい。

1.超むかついた
2.超だめな人
3.超満員
4.超信じられない
5.超かっこいい

*この正解の「超満員」でさえ昭和33年には何にでも「超」を

つける風潮があると批判されたらしい(笑)。

4573.「作戦」 とどさん

無人島に夫婦が流れ着いて数年が過ぎた。2人だけの生活にも疲れたある日、浜辺

に若い男が打ち上げられた。若者はたくましくてハンサムで、妻はひとめで恋に落ち

た。そして若者の方も…。が、狭い島で夫の目を盗んで情事にふけるのは不可能。

「よしっ。じゃあ今日から3人で交代で見張りだ。船が近づいたら知らせろ」

何も知らない夫は、若者に見張りを命じた。若者はちょっと考えて見張り用の木に登

り、夫婦に向かって叫んだ。

「ちょっと!そんな所で2人、エッチしないで下さいよ!」

「何を言う。わしらは食事の準備をしているだけだぞ」

しばらくしてまた、

「そんな所でエッチしないで下さいよ!」

「だからそんなことしてないと言ってるだろ」

えんえんとそれを繰り返した後、今度は夫が見張りをする番に。

夫はハシゴに登って、ふと下を見た。

「…ほう。なるほど、ここからだと、エッチしているように見えるんだな」

4574.「携帯」〜メルマガ

得意先に寄った帰り、道端にぶっ倒れている会社員風の人がいた。

交通事故直後だったらしく、しばらく動かなかった。ところが、

そこへ携帯電話が鳴り「はいっ、××でございます。いつもお世話に

なっておりますっ」ととっさに対応していた。びっくりした。

4575.「冬休みの作文」 tokotokoさん

犬とコロコロキャッチボールをしていました。

私が転がしたボールが横にそれて遠くへ行ってしまいました。

犬は横目で見ていましたが立ち上がって取りに行き

口にくわえてコロコロと返してきました。

そのボールがまた横にそれてしまいました。

私はめんどくさいのでほっといたら大きな声で「ワンッ」と吠えられてしまい、

仕方なく取りにいきました。横着な犬に育ってしまいました。

4576.「セールスマン」

商売熱心な掃除機のセールスマンが新しい地区の

初めての家にやってきた。

彼がノックするとしっかりした感じの主婦がドアをあけた。

彼女が何かを言うスキも与えず、彼は部屋に飛び込み、

持ってきた牛の糞をカーペットの上にぶちまけて言った。

「奥さん、もしこの掃除機がこの牛の糞を吸い残すような

ことがあったら、それを私が全部食べて見せます」

彼女はセールスマンにむかってニコニコしながら尋ねた。

「それにケチャップをかける?」

「ケチャップを? どうして?」

「私、昨日ここに引っ越してきたばかりで電気がまだきてないの」

4577.「老夫婦の会話」 tokotokoさん

「ばあさんや」

「なんですか、おじいさん」

「種をしまうときに「今年の種」と書くのはやめておくれ。全部今年の種になってるよ」

4578.「研究」 とどさん

小学生の頃、私は何の研究していいのかさっぱり分からなかったので

「カブト虫を研究している弟」を研究した。彼が何分に一度カブト虫を研究した、

どんなエサをあげていた、などを克明に記した。先生にはため息をつかれた。

4579.「現代っ子」

「おじいさん」と、若いインディアンの戦士が言った。

「酋長になるには、まず第一に何を習得したら

いいんでしょうか。おじいさんは大変な知恵者だから、

ひとつ、教えてくださいませんか」

「そうだな、まず聖なるヤマネコのしっぽの毛をむしり取ること。

でかい野牛を素手で捕まえること。ヒグマと格闘することーーー

そして三度に一度は押さえ込まなければならない。

その他にも、当然のことだが、水火も辞さぬ試練がある」

すると、戦士がたずねた。

「容貌や性格がどうなってもですか?」

4580「遅刻」

「こそこそ教室に入ってきた、そこの学生!」

「ボクのことですか?」

「いつもいつも遅刻じゃないか」

「すみません。母が遅刻しても構わないと言うもので・・」

「失礼な! キミの名前は?」

「和泉元彌です」

4581.「三都物語」 sigonarazuさん

東京・・・現在に生きる

京都・・・過去に生きる

大阪・・・とりあえず今日の夕方まで生きる

4582.「判定法」

ゴードン博士があるパーティーに招かれた。

ホスト役の女性は当然、博士の得意な話題に話をもっていった。

「教えてくれませんか、博士?」彼女は尋ねた。

「一見、正常に見える人の頭の悪さをどうやって判定するんです?」

「簡単ですよ。誰もが簡単に答えられる質問をその人にするのです。

もし、その人が答えるのに躊躇したら、それが手がかりとなります」

「どういう質問ですか?」

「たとえば、こういう質問をするんです。キャプテン・クックは

3度世界一周旅行をしましたが、そのうちのどれかの旅行中に死にました。

どの旅行中だったでしょうか?」

女性はしばらく考えていたが、困ったような顔つきで言った。

「何か他の質問はないの? ほんとのことを言うと、歴史には詳しくないんですの」

4583.「行きたくないこんな病院」 Masa Shinboriさん

葬儀屋の宣伝の入ったカレンダーを院内で使っている。

4584.「行きたくないこんな病院2」 sigonarazuさん

交通事故で大けがをした友人が、救急車に乗せられた。

激しい痛みの向こうから、救急員の冷静な問い掛けが聞こえた。

「行きたくない病院があったら、早めに言って下さいね」

4585.「行きたくないこんな病院3」 Masa Shinboriさん

診察室に入ると鉢巻きをした医者が「へい,いらっしゃい。今日はどうしやした?

今日問屋で仕入れてきた生ワクチンは活きがいいよ。まだウィルスがピチピチしてる。

ひょっとしたら発症するかも知れない...」とか言われる。

4586.「行きたくないこんな病院4」 tokotokoさん

病室より霊安室の方が多い。

4587.「行きたくないこんな病院5」 tokotokoさん

人手が足りないので家族が手術を手伝う。

4588.「行きたくないこんな病院6」 depreciationさん

医者が、ケーシー高峰。

4589.「行きたくないこんな病院7」 

検査や治療の前に必ず浣腸をする病院。

4590.「行きたくないこんな病院8」 depreciationさん

看護婦が、ナース井手(古!)。

4591.「行きたくないこんな病院9」 Masa Shinboriさん

病院長はいつも長者番付の高ランキングで,高級車を乗り回している。

でも,広告の裏紙にコピーをして作ったレントゲンの伝票や処方箋用紙を用いている。

4592「行きたくないこんな病院10」 depreciationさん

女子高生がアルバイトで医者をしている病院。

4593「行きたくないこんな病院11」 depreciationさん

正月に家族総出で「カルテとり」をしている病院。

4594「行きたくないこんな病院12」 

受付番号がキリ番だと注射代がタダになる病院。

4595「行きたくないこんな病院13」 depreciationさん

子供が鍵を飲み込んだので連れて行くと、「窓から家に入りなさい」と言われる病院。

4596.「後悔」 sigonarazuさん

ローラは、夫のジョージが庭のベンチに一人腰掛けて

もの思いにふけっているのを見つけた。

「あなた、どうかしたの?」

ローラが声をかけると、ジョージは目が涙で潤んでいるのを

気付かれまいと、少し視線をそらして言った。

「君は僕たちが初めてデートしたときの事を覚えてる?」

ローラは、耳たぶが少し熱くなるのを感じながら答えた。

「ええ、もちろん覚えているわよ」

ジョージは涙をそっと手でぬぐって言った。

「あの時、確か君は15歳だったよね」

ローラは懐かしそうに

「そうだったわね」

ジョージはさらに続けた。

「僕たち、ホテルから出て来たところでばったり、君の父さんに出会ったんだよね」

ローラは頬を紅色に染めて

「そうそう、父さんだったわ」

ジョージは両目を真っ赤にして、ローラに尋ねた。

「あのとき、君の父さんが何て言ったか覚えている?」

ローラは、記憶をたどりながら答えた。

「え〜と、確か『この若造、警察に突き出してやる。刑務所に20年入るか、さもなくば

娘と結婚しろ!』って・・・」

ジョージは、涙で顔をクシャクシャにして言った。

「そう、その通りだよ。そうなんだよ・・・」

ローラは不思議そうに尋ねた。

「私たちそれで結婚したのよね。でも、それが一体どうしたの?」

ジョージは軽いため息をつき、弱々しい声で言った。

「今日がその20年目なんだ」

4597.「歴史は・・・」 とどさん

息子が小学6年のとき、母親の私が卵の殻で北斎の絵を書いて入賞した。あまりに

まくできたので、5年後、娘が6年のとき出品したらまた入賞した。もったいない

ので、その3年後、従姉の娘に貸してやりまたまた入賞した。

4598.「地獄の一丁目」 depreciationさん

いやあ、今さらわかってもしょうがないことなんだけどさ、「あの世」ってのは本当にある

もんなんだな。

ん? なんでわかったのかって?

そりゃ、俺が死んだからさ。

忘れもしない、あれは、、、ええと、いつだっけ?

ははは。「死んでもボケは忘れませんでした」って、別に教科書に載せてもらえるわけでも

ねえけどさ。ついつい、習い性ってやつでね。

ええと、何話してたんだっけ?

ああ、そうそう、俺が死んだ話だっけな。あれは、そう、半月ほど前のことさ。あの世でも

どうやら、おんなじように時間が流れてるらしいから、そっちでも半月前だろう、きっと。

そう、1月1日のことさ。

俺は、年が明ける前に年賀状書くのが嫌いでね。だってそうだろ? その年のことを「旧年中は」

とか、来年のことを「今年も」なんて、どのツラ下げて書けってんだ?

別にツラ下げる必要ねえってか? まあ、それならそれでいいや。

でもってよ、もっと書けねえのが、世話になった覚えもない奴や、これから世話になりたくない奴

への年賀状さ。あんなもん、郵政省、、、じゃなくて、今は総務省だっけか、の陰謀だね。日銭の

入る役所は強いってね。

閑話休題。まあ、そんなわけだから、俺の場合、年賀状っていっても、5通も書けば終わりさ。

でな、1月1日に、雑煮食って、届いた年賀状に返事を書いて、そんで出しにいったわけさ。

でもな、まったく世の中ってのはわからねえよな。たった300メートル歩くうちに、命落とすとは

思いもしなかったよ。

どっかの家の庭から、突然サッカーボールが飛びだしてきてな、ああそうか、今日は天皇杯

サッカー見なきゃなって思ってたらよ、そのボールの持ち主のガキが急に道路に飛び出したんだよ。

しかも、ものの見事に、走ってきた車の目の前さ。あ、こりゃ正月早々、葬送行進曲かって思ったらよ、

その車がガキが目に入ったらしくて、急ハンドルさ。

でな、ガキは目に入ったらしいんだけど、俺が目に入らなかったみたいでな、ボンっといって、

ドンって落ちて、そのままさ。痛いと思う間もなかったね。

それにしても、みっともねえよなあ。たった5通の年賀状握りしめて死ぬなんてな。こんな姿

見られちまっちゃ、このあとご近所に顔向けできな、、、ああ、もう顔向けしなくていいのか。

まあ、そんなわけで、こっちにきたんだけどよ。

入口のところにいた、閻魔様ってのかい、歯医者かなにかかと思ったよ。でっかいヤットコかなんか

持ってさ。睨み付けてんの。よっぽど、「む、虫歯はありません」って言おうかと思ったよ。でもなあ、

牛頭や馬頭が笑うとは思えねえしな。やめといたさ。

そんで、案の定というか、まあ予想の範囲というか、地獄行きさ。別に善行積んだとも思わねえし、

こっちの方が馴染みの連中が多いからいいんだけどな。

でな、地獄って言われたからよ、針の山とか血の池とかあるのかと思ったら、そうでもねえんだよ。

特に現世とかわるところはないんだ。もっとも、テレビもなければ新聞もねえし、もちろんインターネット

もねえから、暇で暇でしょうがねえ。こりゃ地獄だって思ったぜ、ホントに。

でな、すぐに気づいたことがあってな。こっちの人間達、、、っていうか、仏達は、まったく喋らねえんだよ。

こっちが、新入りだと思ってせっせと挨拶してるのにな。

いや、別にシカトするわけじゃねえんだ。ビックリしたような顔して逃げていったり、恨めしげに

睨み付けたり。恐いぜえ、なにせ死人が睨み付けるんだからな。

でな、ふと思ったんだよ。人間同士のコミュニケーションをなくす。これが地獄の意味なのかってな。

でも、違ったんだよ。しばらくたってから会ったんだけどよ、毛唐は喋るんだよ。でも、こっちとら

学がねえから、チンプンカンプンでよ。結局、何がなんだかわからなかったんだけどな。

でな、昨日のことさ、やっとどういうことなのかわかったのは。鬼がな、俺のところにやってきて、

用事を言いつけやがったんだ。その時に、なんで俺なのか聞いたらよ、こう言いやがるんだ。

お前は悪人だが、嘘だけはつかなかった。他の連中は、年の明ける前から「旧年中は」とか、

翌年のことを「今年も」なんて言ってきたから、み〜んな、閻魔様に舌を抜かれたんだ。

ってな。

でな、この「翌年のことを」って言った時、鬼の奴笑いやがんの。ホントに笑うんだな、来年のこと言うと。

つまり俺くらいしかまともに喋れる奴がいないってんだよ、日本人には。

え? で、鬼の言いつけた用事が何かって?

まだわからないのかい?

あんたを、閻魔様のところに連れて行くことさ。さあ、あそこが「歯医者の治療台さ」。

4599.「感想文」〜メルマガより

私は本を読むのが大嫌いだった。ある年は映画「ビルマの竪琴」をレンタルビデオ

屋で借り、本を読まずに感想文を書いた。危うく「中井貴一の演技はうまいっ!」と

書きそうになった。

4600.「出世魚」 sigonarazuさん

松嶋菜々子に誘われて、NHK大河ドラマ「利家とまつ」を見ました。

‘まつ’役の松嶋菜々子はいいのですが、信長はまるで駄目ですね。

セリフがハッキリしないし、演技もつたない。

「この俳優はブリにはなれんな」

こう言ったら、ダジャレと悟った娘が

「この人、‘ソリマチ’って言うのよ。‘ハんマチ’じゃないのよ」

*それにしても「菜々子よ、あんな男のどこがいい?!」と言いたい(泣)

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