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200.バッハ 「ゴルトベルク変奏曲 BWV988 」  Bach, "Goldberg Variationen BWV988"

第29変奏まで出来上がっています。後1曲で全31曲(アリア+30変奏)完成です。

191.モーツァルト 交響曲第40番ト短調第1楽章 Mozart Symphony No.40 in G-, K.550 1st. Mov.

モーツァルトの三大交響曲のひとつ。第一楽章はシューベルトが「天使の音楽」と呼んで賛美していた曲です。私は第三楽章も好きですね。第三楽章は「テンペスト」というブガチョフの反乱を描いた映画の舞踏会の場面で華やかに使われています。

190.ヴィヴァルディ 「ヴァイオリン協奏曲『四季』〜冬」 Vivaldi, Concert in F minor "Winter"

「和声と創意の試み」と題されたこの協奏曲集は全12曲からなり、最初の4曲が「四季」で、独奏ヴァイオリンと弦楽オーケストラのために書かれています。四季の情景がよく描写されているのは、各曲に添えられた詩にそって作曲されたからなのです。私がいい曲だなと思う曲の基準は、聴いても聴いてもあきない曲です。その意味でいえば、中学時代から何度も何度も聴いた「四季」は私にとってまさに名曲中の名曲です。

189.ハイドン 「弦楽四重奏曲第77番『皇帝』第2楽章」 Haydn ,String Quartet Op.77 “Kaiser(Emperor)”

ハイドンは弦楽四重奏曲をたくさん書いています。この「皇帝」は77番目にあたります。第2楽章に、ハイドン自身が作曲した「皇帝賛歌」の旋律を使ったため、「皇帝」の名がつきました。「皇帝賛歌」はのちにオーストリア国歌になり、現在はドイツ国歌となっています。クララ・シューマンは17歳のときにウィーンを訪れ、18歳で「皇帝賛歌」の旋律を使って即興曲「ウィーンの思い出」を作曲しています。

188.ドイツ民謡 「故郷を離るる歌」 German folksong , “Der letzte Abend”

人生の節目のときや、住みなれた町を離れるときに浮かんでくる歌です。吉丸一昌訳詩も名訳で胸に迫りますね。「園の小百合、撫子、垣根の千草 今日は汝(なれ)を眺むる最終(おわり)の日なり 思えば涙、膝をひたす、さらば故郷、さらば故郷、さらば故郷、故郷さらば。さらば故郷、さらば故郷、故郷さらば。つくし摘みし岡辺よ、社(やしろ)の森よ 小鮒釣りし小川よ、柳の土手よ 別るる我をあわれと見よ、さらば故郷・・・ 此処(ここ)に立ちて、さらばと、別れを告げん 山の陰の故郷 静かに眠れ 夕日は落ちて、たそがれたり、さらば故郷・・・」ピアノ版

187.バッハ 「チェンバロ協奏曲 第5番 第2楽章 ラルゴ」 Bach,Aus dem Klavierkonzert f-moll ,Largo BWV1056

今回は、このチェンバロ協奏曲の中から、第5番の第2楽章を紹介します。 この美しい曲は、バッハのアリオーソとして、親しまれている曲です。 バッハ自身も、この曲がお気に入りだったようで、カンタータ(教会用の音楽)にも転用しています。

186.パッフェルベル「カノン」 Pachelbel, Canon

MIDIのページ1の第1曲目が「カノン」ですが、もうひとつ「カノン」をつくりました。「カノン」の左手は分散和音のように演奏されるのが好みです。このMIDIでは連弾です(for piano, four hands)。

185.バッハ 「無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV 1007 プレリュード」 Bach SUITE No.1 in G major, BWV 1007 Prelude

この曲はバッハの死後ずっと忘れられていた曲ですが、チェリストのカザルスにより発見されて世界のチェリストが競って弾くようになりました。現在ではチェリストにとってはバイブルともいわれます。第6番まであり、それぞれに7曲づつが収められています。紹介するのは、第1番のプレリュードです。演奏者には音楽的にも、技術的にも高度なものを要求される曲だそうですが、MIDIを作るものにとっては割りと作りやすい曲です、これが(笑)。伴奏がない(無伴奏なんだから当然か)上、和音もほとんどなく淡々と進んでいく曲です。

166.バッハ 「ゴルトベルク変奏曲 BWV988 」  Bach, "Goldberg Variationen BWV988"

第20変奏まで出来上がっています。年末までに全曲を完成させる予定です。

165.ホルスト組曲「惑星」〜『金星』 Holst, "Venus-The bringer of peace" from Suite“The planets”op.32

ホルストの「惑星」の中で『木星』に劣らず好きなのは『金星』です。高温、乾燥の地の不毛の砂漠のなかに咲く、いじけたような美しい花の風情を感じさせる第2主題はとてもいいですよ。

164.アグアド「やさしいワルツ」Op.7の1 Aguado,”Easy Waltzes”No.1

アグアドはスペインに生まれ、マドリドやパリに住みソルなどとも交流しました。19世紀の偉大なギター演奏家であり作曲家で、教育指導の面でも多大な貢献をした人でした。この「Easy Waltzes」はギターの練習曲としてもよく弾かれ、気品のあるこの一曲目は特に好まれています。

163.ドニゼッテイ歌劇「愛の妙薬」第2幕〜「人知れぬ涙」 G.Donizetti , “L'Elisir d'Amore”〜 “Una furtiva lacrima”

二幕二場、ネモリーノによって歌われる「人知れぬ涙」は、テノール屈指の名アリアで、三大テノールさん(カレーラス、パヴァロッティ、ドミンゴ)の持ち歌になっています。このオペラ、ドニゼッティはたったの二週間で完成させたそうです。

162.ホルスト組曲「惑星」〜『木星』 Holst, "Jupiter-The bringer of jollity" from Suite“The planets”op.32

ホルスト没後70年。やっと今年?著作権が切れ(英国の著作権は作曲者没後70年)、自由に「惑星」の演奏や編曲ができるようになりました。「惑星」はホルストや遺族が部分を演奏されることを許さなかったためと、最終楽章の『海王星』で混声8部合唱を使うために、演奏会でお眼にかかることは少ないです。CDは40種類前後は出ているのですが、私がもっともよく聞くのは冨田勲版とコリン・デイヴィス版です。いろんな楽しみ方があるでしょうが、私は素直に(笑)宇宙船で火星から海王星をめぐる旅をイメージしながら聞きます。「惑星」のなかで、最も知られているのは『木星』で、中間部の躍動感溢れるメロディーは美しく、下で触れたように歌曲にもなっています。

161.ホルスト「マイ・カントリー(祖国よ、私は誓う)」〜交響組曲「惑星」の『木星』から Holst,” I vow to thee, my country” from “Jupiter” of “Planets”

この曲は1916年に完成した組曲「惑星」の『木星』の中間部のメロディーに歌詞をつけて聖歌として発表されました。イギリスの12歳の天才歌手シャルロット・チャーチが歌ったCDをもっていますが、すばらしいです(まだ声が未完成ですが)。この曲は故ダイアナ妃が学生時代から好きで、結婚式に演奏され、葬儀のときにも流されました。

160.プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」〜『ある晴れた日に』 Puccini, “One Fine Day” from Opera,”Madame Butterfly”

オペラ「蝶々夫人」の第二幕第一場で歌われるアリア。女中のスズキは恋人のピンカートンがもう帰ってこないと暗にほのめかす。それに対して蝶々さんが「ある晴れた日に、あの人は白い船で必ず帰ってくる・・」と、美しく歌う。メロディメーカーのプッチーニのオペラの中でも屈指のアリアです。このオペラでは「海にも陸にも春風はそよぎ」「愛の二重唱『夕暮れは迫り』」「花の二重唱」「愛の家よさようなら」「かわいい坊や」などががよく歌われます。

159.カルディッロ「カタリ・カタリ」 Cardillo,”CATARI,CATARI(Core ‘ngrato)”

サルバトーレ・カルディッロはイタリア生まれで1903年にアメリカに移住し、この「カタリ・カタリ」を作曲、当時の大テノール歌手カルーソーがカーネギーホールで初演しました。この曲を故国のイタリアに送ったところ大ヒットし、ナポリ民謡として不動の位置を占めるようになりました。歌の内容は、去っていった恋人への未練の恋情を歌った歌です。パバロッティーやカレーラスが持ち歌にして、血管が切れそうなくらいに歌いに歌いますが、私はあっさりした歌い方の方が好きです。歌い手もソプラノにしてみました。

158.メンデルスゾーン「無言歌集4巻3曲『胸さわぎ』 Mendelssohn Songs without words Book ?,No3 "Agitation"

メンデルスゾーンの無言歌集にはそれぞれ表題がついています。メンデルスゾーン自身がつけた表題は少なく、出版社や後世の人たちが名づけました。これらの表題は実にぴったりと曲に合っていて、聞いているとその表題の情景が浮かんできます。この「胸さわぎ」は「プレストアジタート」とも言います。この曲のスピードの指示が「プレストアジタート(急速かつ激動的に)」になっていて、それがそのまま曲名になってしまったのです。そうそう、月光の第三楽章もプレストアジタートです。聞いていると、調子のよいリズムが胸の動悸のように感じられてほんと、胸騒ぎがしてきます(笑)。

157.メンデルスゾーン「無言歌集8巻4曲『そよぐ風』 Mendelssohn Songs without words Book ?,No4 "The sighing wind"

メンデルスゾーンの数ある無言歌の中で、目立たないのですが、もっとも好きな曲のひとつです。左手の分散和音に右手のメロディーがのって、そよぐ風のイメージを感じられます。解説は150にもあります。

156.リスト「パガニーニによる超絶技巧練習曲集 『ラ・カンパネラ』」Etudes d’execution transcendante d’apres Paganini,”La Campanella”

パガニーニはヴァイオリン協奏曲を5曲残しています。第2番の終楽章は『ラ・カンパネラ』として有名であり、リストはこれを元に『パガニーニの主題による超絶技巧練習曲』においてピアノ用に編曲しました。どちらの曲も超絶技巧を要する曲ですが、リストの編曲の方がより有名になってしまいました。

155.アリ・リザ・ベイ「ジェッディン・デデン(祖父も父も)」 Ali Riza Bey, “Ceddin Deden”

ちょっと乾燥した土臭い曲。トルコの軍楽(MEHTER(メフテル))の「ジェッディン・デデン(祖父も父も)」、作曲はアリ・リザ・ベイAli Riza Bey(1881- 1934)です。8世紀には、すでにこの形態の軍楽があったそうで、モーツァルトやベートーヴェンの行進曲にも影響を与えたといわれています。軍楽隊が兵士とともに粛々と敵に立ち向かっていく様子が目に浮かぶようです。勇壮の中に哀切を感ずる曲ですね。NHKのTVドラマ(「阿修羅の如く」)のテーマに使われました。今日は外でいろんな敵と戦わなければならないと思ったら、この曲を聴いてから家を出ることを勧めます(笑)。

154.メンデルスゾーン 「無言歌集第1巻1曲『甘い思い出』」 Mendelssohn Songs without words Book?op.19,No1”Sweet remembrance”

左手の伴奏の上に右手の甘い旋律がかぶさって、いかにもメンデルスゾーンの無言歌です。解説は下の150にもあります。

153.メンデルスゾーン 「無言歌集第3巻2曲『失われた幸福』」 Mendelssohn Songs without words Book?op.38,No.2”Lost happiness”

ネットで楽譜探しをするのが日課になっていますが(笑)、メンデルスゾーンの無言歌などは、ほとんど全曲が無料でPDFファイルでダウンロードできます。この曲もそういったサイトから手に入れたものです。解説は下の150にもあります。

152.カッチーニ 「アヴェ マリア」 Giulio Caccini、"Ave Maria"

このMIDIルームでもたくさんの「アヴェ マリア」を紹介しました。グノー、シューベルト、アルカデルト。このMIDIは16-17世紀に活躍したイタリアの作曲家カッチーニの「アヴェマリア」です。カッチーニはメディチ家のコージモ一世に引き立てられ、バロック音楽の様式の嚆矢となった人です。敬虔でドラマティックな「アヴェ マリア」です。何年か前にスラヴァが歌って話題になりました。

151.チャイコフスキー 「ヴァイオリン協奏曲」 Tchaikovsky, Violin Concert Op.35

数あるヴァイオリン協奏曲のなかでもっとも好きな曲です。華麗で繊細なメロディーと、力強さを併せ持った名曲です。ピアノ協奏曲第一と同様、第一楽章がすばらしすぎるために、後続楽章がやや光を失います。ですから、このMIDIでも140小節で消え入るように終わらせました(笑)。終了少し前の民謡風メロディーがとくにいいですね。発表の経緯は、ピアノ協奏曲第一のときと似たようなエピソードをもっています。献呈しようとした演奏者にボロクソにこき下ろされ、別の演奏家に献呈し、成功を収めます。元の献呈者がその後、非を認めて、その曲の演奏を熱心に行ったことも同じです。

150.メンデルスゾーン 「無言歌集第2巻6曲『ヴェネツィアの舟歌』」 Mendelssohn Songs without words Book?op.30,No.6”Venetian boat song”

メンデルスゾーンの無言歌というのは親しみやすい歌曲風の旋律をもったピアノ小曲集のことです。全部で8巻あり、それぞれの巻に6曲づつ収められています。「春の歌」「五月のそよ風」「失われた幸福」「胸さわぎ」「甘い思い出」「そよぐ風」など、編曲されて演奏されることも多いです。ここに紹介したのは、第2巻の6曲目「ヴェネツィアの舟歌」です。まぎらわしいことに「ヴェネツィアの舟歌」と題されているものが他に2曲あり、それぞれに愛好されていますが、もっとも有名なのはこの曲です。中間部の哀愁を帯びたメロディーは胸をかきたてます。

148.サン・サーンス「動物の謝肉祭」から『水族館』『白鳥』 Le carnaval des animaux, Aquarium、Le cygne

サン・サーンスは生前、「動物の謝肉祭」の出版を許しませんでした。先輩作曲家たちの旋律を借用して、皮肉をこめたり、ユーモラスに動物達の姿を描写したため、批判を恐れたらしいです。まじめに書いた『白鳥』のみは出版したのですが。「動物の謝肉祭」のなかの7番目の曲『水族館』は水槽の中の泡が光って、たちのぼっていく光景が目に浮かぶようです。そして、13番目の曲『白鳥』は、まわりが賑やかで、ややくだけすぎる曲の多い中で、もっとも美しく、清楚な曲です。

147.ゴダール「ジョスランの子守歌」 Godard "BERCEUSE DE JOCELYN"

19世紀の後半にフランスで活躍した作曲家ゴダールの書いたオペラ「ジョスラン」のなかで歌われるアリアです。ゴダールは、このアリア以外は日本ではよく知られていません。この子守歌は日本的なメロディーをもっているためか、日本人には好まれ愛唱されてきました。ふと懐かしさをおぼえる佳曲です。

146.バッハ 「ゴルトベルク変奏曲 BWV988 」  Bach, "Goldberg Variationen BWV988"

バッハの心酔者であるカイザーリンク伯爵は眠れない夜を慰めてくれるような曲をつくってくれるように、バッハに依頼しました。そして眠れない伯爵のため隣室で一生懸命演奏したのがお抱え演奏家のゴルトベルクだったのです。主題と30の変奏と、最後にまた主題をおく、通して演奏すると50分も要する大曲です。私は第1変奏がもっとも好きです。全曲完成させるつもりです。

145.チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」 Tchaikovsky, "Piano Concerto No.1"

ピアノ協奏曲第1番1楽章の最初の3分間です。ホルン、ピアノ、オーケストラのパート構成です。完成後に献呈を予定していたルビンシュタインに酷評され、急遽献呈者をビューローに変え、ビューローの指揮でボストンで初演され、熱狂的に迎えられました。後にルビンシュタインは自分の非を認め、好んでこの曲を指揮しました。美しく、壮大で叙情的な主題をもったこの協奏曲は、若きチャイコフスキーの名前を一挙に高めたのでした。学生時代に毎日この曲を聞いていたことを懐かしく想いだします。

144.シューベルト「白鳥の歌」第4曲 『セレナーデ』Schubert,"Schwanengesang,Standchen"

歌曲集「白鳥の歌」のなかの第4曲の「セレナーデ」です。シューベルトの3つのセレナードのうち最も美しい曲です。シューベルトの死後発表された、まさに白鳥の歌(告別)です。

143.シャミナード「フルートとピアノのための小協奏曲 Chaminade,"concertino for Flute and Piano,Op107"

シャミナードは、しっかりとした考えを表明できたフランスの女性作曲家でした。あのドビュッシーの登場時に、「音楽には旋律が大切よ。こんな旋律は好きではないわ」と言い放った人です(笑)。女性というだけで力がありながら認められなかった人ですが、今後見直される作曲家だと思います。この曲はフルートをやる音大生がよく練習として演奏します。私はこの曲に「お鼻が長いのね協奏曲」と名前をつけています。理由は・・・聞けば分かります(笑)。

142.チャイコフスキー「子供のためのアルバム」 Tchaikovsky,"Album for the young,Op39"

チャイコフスキーは甥のウラジミールのピアノの練習のために、この曲集を書きました。この曲集は24曲の小曲からなり、子供らしい、愛らしい曲が多いです。

141.バーバー 「弦楽のためのアダージョ」 Barber, "Adagio for Strings Op.11"

すすり泣きを思わせる美しく叙情的で悲しい曲です。バーバー(1910-1981)は現代にありながら、ロマン的作風を作品の基礎に置いた人です。映画「プラトーン」のラストで使われいっそう有名になりました。欧米で要人の葬儀によく使われ、バーバー自身はそれを嫌っていましたが、皮肉なことに彼の葬儀にもこの曲が流されました。ここで聴けます。

140.リスト 「3つの演奏会用練習曲〜第3曲『ため息』」 Liszt, 3 Etudes de concert〜Un sospiro

美しい7連音符の分散和音の間に、途切れ途切れにきらめく宝石を聴くことができます。この曲の楽譜をみると、対称的なイラストのようで面白い。3連音符、7連音符、9連音符が多くてMIDI化には大変な労力を要しました。楽譜を見ながら、この曲を聴いてみてください。ほんとに、私はため息がでます(笑)。

139.バッハ 「フーガ ニ短調 BWV948」 Bach, Fuge d-Moll BWV948

この曲は長い間、バッハの作品かどうか疑問視されていましたが、最近ではバッハの作らしいという見方が優勢となってきています。しかし、そんなことはどうでもいいですね。この素晴らしい作品の前ではむなしい論争ですね。

138.ワイス 「シャコンヌ」 Weiss, "Suite No.10〜Ciaccona"

ワイス(1686-1750)はドイツのリュート奏者でバロックを代表する作曲家。バッハとも交流があり、バッハに影響も与えたらしい。この「シャコンヌ」以外に「ファンタジー」がよく演奏されます。他の「シャコンヌ」に負けないくらい美しいです。

137.シューマン 「ピアノ協奏曲イ短調」 Schumann, Concerto in a minor for Piano and Orchestra

「交響的練習曲」と同様、つい感傷的になる曲ですね。これをFMではじめて聴いたのが、白血病で亡くなったディヌ・リパッティの「最後の演奏会」盤でしたから。最後の解説者のナレーションをいまでも覚えています。「なにも言えなくなるような演奏でしたね」オーケストラ部分もすべてピアノにやってもらいました。このMIDIでは66小節で消えるように終わります。この楽譜はクララが編曲したものです。

136.バッハ 「3声のインヴェンション〜第2曲」 Bach, Sinfonien〜No.2 BWV788

「フリーデマン・バッハ(バッハの息子)のためのクラヴィーア小品集」に含まれ、シンフォニア集ともいわれます。すこし暗い感じのする美しい曲です。オルガン小曲集41番「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」 とともに映画「惑星ソラリス」に使われました。

135.作曲者不詳 「昔ある若者が

私がいつも出入りしている「雑記帖」サイトの多嶋田さんが、35年前に購入した楽譜に載っていた曲をMIDIにおこした曲だそうです。はじめて聴く曲です。この曲についてなにか情報があれば教えてください。

134.パーセル「アブデラザール(ムーア人の反乱)〜ロンド」 yori, Abdelazar(The Moor's revenge〜Rond)

パーセル(1659-1695)はバッハより数十年前の作曲家。シャコンヌ、ファンタジア、「メアリー女王の葬送音楽」などで知られていて、興味を引きます。この「ロンド」はブリテンの「青少年のための管弦楽入門」の変奏曲のテーマとして使われ有名です。

133.カルリ 「ギター二重奏曲 No.5の22」 Carulli, "Duette Nr.5〜22"

カルリ(1770-1842)はバッハと同時代の人で、ナポリで生まれ、パリで活躍したギタリスト、作曲家です。練習曲も含めて、400曲近い作品を残しています。この曲は多嶋田さんのサイトで見つけ、好きになり、ずっと楽譜を探したのですが見つけることができませんでした。多嶋田さんのご好意によりここに載せることができました。聴いてみてください、いい曲ですよ。希少 MIDIです。

132.シューマン 「交響的練習曲 op.13〜エチュード12(フィナーレ)」 Schumann, Etudes Symphoniques op.13〜Etude 12, "Finale"

「交響的練習曲」は「テーマ」ではじまり、終曲「フィナーレ」で終わります。なぜか、この曲は胸にじんときます。ピアノ協奏曲イ短とも共通するシューマン独特のロマン的感傷に打たれるのかも。こんなにも胸を打つ曲なのに、「テーマ」も「フィナーレ」も他人の旋律から借りたものでシューマンのオリジナルではないのです。旋律が厚く、強いリズムがあり、おまけに楽譜に多数のミスもあって打ち込みに大変苦労しました(笑)。希少 MIDIです。

131.チャイコフスキー 「中級程度の12の作品 Op.40〜悲しい歌」 Tchaikovsky, Douze morceaux de dufficulte moyene OP.40 ,"Chanson Triste"

12の作品中、もっとも有名なのがこの「悲しい歌」です。チャイコフスキーらしい感傷的な曲で好きです。「トロイカ」にやや似ています。

130.バッハ 「ゴルトベルク変奏曲 BWV988 第1変奏」  Bach, Goldberg Variationen BWV988 "Variatio 1"

「アリア」に続く2番目の曲で、「ゴルトベルク変奏曲」のなかでもっとも好きな変奏です。自作MIDIのなかでもっとも気にいっていて、グールド版よりずっと好きです(笑)。映画「イングリッシュ・ペイシェント」で看護婦役のピノシュが廃屋でピアノをみつけ、ポロンポロンと弾くのが「アリア」で、次いで、この第1変奏の後半部を弾きます。この場面が好きで、手の動きと旋律を、DVDで何度も繰り返して見ますが、飽きないです(笑)。

129.バッハ 「音楽の捧げ物 BWV1079〜3声のリチェルカーレ」 Bach, Musikaliches Opfer BWV1079 "Ricercare a 3"

「音楽の捧げ物 」は、プロイセン王フリードリッヒの提示した「王のテーマ」を基に、バッハが作曲したさまざまなカノン、フーガや有名なトリオ・ソナタや、後日、つくり直したといわれる「6声のリチェルカーレ」などの入った、少し変わった作品。音楽の回文ともいえる、逆行カノンなど遊びの精神も窺えますが、「6声のリチェルカーリ」を聴いていると堂々とした深い哲学的境地に浸れる(笑)。冒頭の旋律が王のテーマです。

128.ナルバエス 「牛を見張れによる変奏曲」 Narvaes, Diferencias sobre "Guardarme las Vacas"

ナルバエス(1510-1555)は16世紀にグラナダで生まれ、ビウエラ(ギターの前身)の曲を作曲しました。この 「牛を見張れによる変奏曲」は最古の変奏曲といわれています。しっとりとしたいい曲で、クラシックギターの愛好者の中ではよく知られた曲です。他にナルバエスの「皇帝の唄」もよく演奏されます。

127.バッハ 「ゴルトベルク変奏曲 BWV988 第3変奏」  Bach, Goldberg Variationen BWV988 "Variatio 3"

.バッハ 「ゴルトベルク変奏曲 BWV988」はアリアと、それに続く30の変奏からなる約50分の大曲です。この第3変奏はアリア」と同じくらい好きな曲です。ある伯爵が不眠症用にとバッハに依頼したのがこの曲の成り立ちだそうです。そして、この伯爵に仕えていた演奏家が、バッハの弟子でもあったゴルトベルクだったのです。

126.ダウランド 「もういちど帰っておいで、やさしい恋人よ」 Dowland, "Come again , sweet love doth now invite"

ダウランドのリュート伴奏歌曲第1集の17曲目に収められています。既出の憂いに満ちたMIDI曲に比べ明るい曲です。このころ出版された楽譜を見ると4声でも歌えるように、4方向に印刷されていて面白い。

125.ダカン 「かっこう」 Daquin, "Le Coucou"

ダカン(1694-1772)がクラヴサン(チェンバロ)用に書いた作品。かっこうの鳴き声に模した明るくさわやかで楽しい曲です。ピアノの練習曲としても有名。たしかに、「カッコー」と聞こえる(笑)。ダカンの「つばめ」も有名です。

124.シューマン 「交響的練習曲 op.13〜テーマ」 Schumann, Etudes Symphoniques op.13〜Thema

「交響的練習曲」は、テーマと、それをもとにした12曲からなります。練習曲的、あるいは変奏曲的な性格を備えた、堂々たる曲です。初めて聴いたときから、その叙情豊かな旋律に魅せられています。曲趣のよく似た「ピアノ協奏曲イ単調」とともに、シューマンの曲中、好きな作品です。ここではまず冒頭の「テーマ」から。希少 MIDIです。

123.アルベニス 「アストゥーリアス(伝説)」 Albeniz, Asturias(Leyenda)

もともとは、アルベニス(1860-1909)のピアノ曲、スペイン組曲の第5番目の曲。ギターをも想定されて書かれたようで、ギターの名曲となってしまいました。このMIDIは楽譜通りに入れたのですが、少しキンキンしてできがよくないです。近々作り変えます。ジョン・ウィリアムスの弾く「アストゥーリアス」をぜひ聞いてみてください。

122.サティ  「ジムノペディ第3番」 Satie,  Gymnopedies No.3

ジムノペディ第1番」をはじめて聞いたときの新鮮な驚きは忘れられません。サティはドビュッシーなどがつける曲のタイトルに反発したのか奇矯なタイトルを自分の曲に好んでつけました。皮肉なことに、埋もれ、誰からも省みられなかった、この曲を取り上げ有名にしたのはドビュッシーであり、ラヴェルだったのです。

121.ダウランド 「メランコリー・ガリアルド」 Dowland, "Melancholy galliard"

ダウランドのリュート曲の第25番の通し番号のついた曲。ガリアルドというのは当時流行った舞曲です。ダウランドは16-17世紀にかけて多数のヒット曲を書き、イギリスだけでなく大陸でも好評を博しました。当時のメロディー・メーカーだったのです。この少し翳りのある美しい旋律を聞けば、それも肯けます。希少 MIDIです。

120.イザーク 「インスブルックよさようなら」 Isaak,  "Insbruck , Ich muss dich lassen"

イザーク(1440-1515)のこの曲は、旋律の美しさから、世俗曲にもかかわらず、賛美歌になったり、バッハの「マタイ受難曲」の16番、にも使われているそうです。さっそく「マタイ受難曲」の" Ich muss dich lassen"を聴いてみました。そっくりではありませんが、確かによく似ています。希少 MIDIです。

119.レスピーギ 「シチリアーノ〜リュートのための古風な舞曲とアリア」 Respighi,   "Siciliano" from 'Antiche Danze et Arie per Liuto'

レスピーギが、16世紀ごろの作者不詳「シチリアーノ」を自曲の「リュートのための古風な舞曲とアリア」に取り入れたもの。MIDI1の80番もご覧下さい。

118.ドビュッシー 「2つのアラベスク 第1ホ短調」 Debussy, Deux Arabesques Nr.1 E-Dur

印象派ドビュッシーの初期の作品なのに、もうドビュッシーしています(笑)。アラビア風の布地のようなという意味の曲でしょうが、変化の微妙さが大変に美しいです。2曲のうち第1のほうが、有名です。ピアノ練習者にとって、リズムをとるのがとても難しい曲ですが、MIDIをつくる人にとっても、3連音符の多さに悲鳴をあげさせる曲です(笑)。

117.シュテルツェル 「御身がそばにあるならば」 Bach, Bist du bei mir〜Notebuch von Anna Magdalena Bach

「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集」の中の1曲です。この曲もソプラノが美しいです。オーボエで入れてみました。「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集」には、バッハやバッハの息子、弟子などなどの美しい作品がきら星のように散りばめられています。

116.フォーレ 「レクイエム〜『ピエ・イエス』」 Faure, "Requiem〜Pie Jesu

フォーレのレクイエムは、数ある「レクイエム」中、最美といわれています。その分、敬虔さに欠けるなどという人もいますが・・(笑)。こんなに美しければ敬虔などいらない(笑)。「レクイエム」の全7曲中の、第4曲です。このMIDIはピアノ版ですが、これは絶対CDで聴くことを薦めます。ボーイ・ソプラノの澄み切った声に魅了されますよ。全曲をMIDI化してみたいです。

115.ダウランド「涙のパヴァーヌ」 Dowland, Lachrymae Pavan

これはリュート独奏による「涙のパヴァーヌ」です。MIDIのページ1の85番に器楽合奏用の「涙のパヴァーヌ」があります。エリザベス朝期に作曲され、大変に人気を博した曲です。ダウランド自身も、よほどこの曲が気にいったらしく、他の曲にも、この曲の断片がけっこう混入されていたりします(笑)。

114.バッハ 「シンフォニア 15」 Bach, Sinfonia Nr.15 BWV801

「シンフォニア」は多声曲とう意味らしく、3声のインヴェンションとも言われます。2声のインヴェンション同様、教育的な作品。「シンフォニア」のラストを飾る華麗な曲です。こんな運指、MIDIだからできるんです(笑)。

113.ラフマニノフ 「ヴォカリーズ」 Rakhmaninov, "Vcalise"

「14の歌曲 op.34 Nr.14」で、歌詞はなく、「あー」で歌われます。この曲も独特の美しさを持ち、各種の楽器用に編曲されています。最近ではスラヴァが歌って話題になりました。

112.ダウランド 「蛙のガリアルド」 Dowland, "The frog galliard"

ダウランド(1563-1626)の曲は、メロディーが感傷的で親しみやすく好きです。彼の曲はタイトルに人名が入ることが多く、政策的なものなんでしょうか。宮廷音楽家になりたいために、いろんな人に曲を献呈したこともあったでしょう。この曲、題名の割りに美しいです。ダウランドの曲には「涙のパバーヌ」の旋律がちらっと入ってたりしますが、この曲には「グリーンスリーヴス」がちょっと入っています(笑)。

111.ブラームス 「弦楽六重奏曲第1〜第2楽章」 Brahms, Sextet op.18〜2Mvm

ブラームスの幸せなひと時の作品だったせいか(書き終わるころにはアガーテとの恋が終わりとなり、恋の痛手に悩む日々でしたが(笑))、情熱的、感傷的な曲です。この曲のピアノ版をクララの41歳の誕生日に贈り、批評を乞う有名な手紙がありますね。「この曲について、長い手紙を書いてください」 フランス映画「恋人たち」の月夜の恋の場面に使われました。

110. ヘンデル 「サラバンドと変奏」 Haendel, Sarabanda con Variaciones

この「サラバンド」はヘンデルのハープシコード組曲第2の第4 ニ短調サラバンド(HWV437)です。サラバンドというのはゆったりとした舞曲ですね。実に堂々とした品格の感じられる曲ですが、このMIDIはギター版です。この曲、なんとなく「ラ・フォリア」に似ている。もっとも、「ラ・フォリア」のテーマはコレッリのオリジナルではなく、スペインの古いメロディーで、多くの作曲家が使っています。「風の谷のナウシカ」のラストの音楽もこれに似ている(笑)。

109.バッハ 「アルマンド」 Bach, Allemande BWV837

「フリーデマンバッハのためのクラヴィーア小曲集」の第7曲です。バッハ自身の作曲なのか、息子のフリーデマンの作曲なのかは不明です。このMIDI、なぜ途中で終わってるかって? 解説によると、実はこの曲は途中で終わっているのです。でも、静かで、いい曲です。

108.不詳 「メニュエット」 anony. Anna Magdelana Bach Notebook ?〜Minuet Anh.132

これも「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集」の中の美しいメニュエットです。とくに40秒すぎのメロディーは情感豊かで美しい。

107.  ルービンシテイン 「へ調の旋律」 Rubinstein, "Melody" op.3〜1

前にどこかで聴いたことがあるのに、タイトルが分からないといった曲の代表。美しい旋律のゆえ、いろんな楽器用に編曲されています。ルービンシテインというと、チャイコフスキーの先生であり、当時のロシア最高のピアニストでもありました。

106.   ロベルト・シューマン 「色とりどりの小品(Bunte Blatter) op.99の第4曲 Albumblatter ?」 Schumann, Bunte Blatter Nr.4 "Albumblatter ?"

この曲のテーマを使い、クララ・シューマンとブラームスが変奏曲を作りました。その2曲とも、クララらしく、ブラームスらしいいい曲です。そして、その2曲にはクララの13歳のときの作品ロマン・スヴァリエ 作品3(部分)のテーマが入っていて興味深いです。解説は MIDIのページ1 74番にもあります。希少 MIDIです。

105. ヴィターリ 「シャコンヌ」 Vitali, "Chaconne"

情熱的、哀切溢れるメロディーで知られたヴァイオリンの名曲です。コレッリの「ラ・フォリア」同様、ヴァイオリンの奏法、運弓などすべてを網羅しているそうです。最近の研究では、この曲は、どうもヴィターリの作ではないと言われています。ピアノに導かれて、最初に有名なあの主題が提示されて、それがたびたび音程を変えて出てきます。その音程の変化、とくに2分過ぎの部分が堪まりません(笑)。

104. バッハ 「イギリス組曲 第6番BWV811 第5曲 ガヴォット」 Bach, Englishe Suite Nr6 BWV811

イギリス組曲 第6番のなかで最も有名な曲でしょう。カザルスによりチェロ用に編曲され、この曲単独で演奏されることも多いです。

103. バッハ 「イギリス組曲 第3番BWV808 第5曲 ガヴォット」 Bach, Englishe Suite Nr3 BWV808

イギリス組曲第3番は6作あるイギリス組曲のなかでも傑作とされています。このガヴォットはその第5曲で、?と?があり、?は「ミュゼット」と呼ばれて親しまれています。 

102.バッハ 「狩のカンタータ『楽しき狩りこそわが喜び BWV208』より 羊らは安けく草をはみ」 Bach, Was mir behagt, ist nur die muntre Jagd(Jagdkantate) BWV208

このカンタータの第9曲目で、明るく伸びやかな曲。NHK FMの「朝のバロック」のテーマ曲に使われていました。

101. バッハ 「インヴェンション13 BWV784」 Bach, Inventio 13 BWV784

「平均率クラヴィーア曲集」とともにバッハの代表的な教育的作品で、息子のフリーデマンのために書いたといわれています。インヴェンションは全部で15曲ありますが、メロディアスなのが、この13番です。静かで愛らしく好みの曲です。

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