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いわゆる、「ヘルガ組曲」の中の1篇。「ヘルガ組曲」とは、
ヘルガの38歳(1971年)から53歳までの15年間に、ワイエス
が密かに描きつづけた240点の作品群である。ヘルガのヌード
が大半を占め、ワイエスの妻のベッツィーさえその存在を知
らなかった。1986年にはじめて公表され話題、論争(ワイエ
スの評価)になった。
ドイツ系らしい骨張った顔、途中からゆるく編まれた髪の毛
が金色に光る。ヘルガのほとんど常として、この作品でも視
線をこちらに向けず、少し横下方ににむけている。
清楚で精密で静かな作品だが、ワイエスのヘルガに対する愛
おしさが激しく伝わってくる。