ワイエスは写実主義の伝統に従うが、抽象主義的印象も大切にします。
写真のような精密・正確さを追求するのではなく、強調されたリアリズム
(省略、誇張)にこそワイエスの真骨頂があるのです。
そのため寡黙で静謐な作品から熱い情感のほとばしりを感じます。
ワイエスの作品を鑑賞するとき、作品から立ち昇る「情感」を感ずるには
作品の背景も知る必要があります。
好きな作品順に並べてみました。
「編んだ髪」
「海からの風」
「アルヴァロとクリスティーナ」
「飛翔」
「冬 1946」
「遠雷」
「遙か彼方に」
「プロシア人」